宍道湖は我が国の代表的な汽水湖で『出雲風土記』にみられるように、古い時代からこの地に住む人々の生活に潤いを与え、豊かな漁業は生活を支えてきました。
宍道湖は中国山地を源とし、斐伊川(純淡水)→宍道湖(低塩分汽水)→大橋川(7.3㎞)→中海(高塩分汽水)→境水道(7.5㎞)→美保湾(内湾)→日本海(海洋)と連なる一連の水系の中にあります。
この水系は淡水から海水まで二つの水路、二つの湖そして内湾へと相連続した環境の変化とともに様々な貴重な生態系を有しています。
また、宍道湖は「海跡湖」という湖に分類されます。「海跡湖」とは、「もともと海の一部であった水域が砂州の発達などによって、閉じこめられた水域に変わったもの」です。周囲を海で囲まれている日本には「海跡湖」が多く、日本にある湖と沼の面積の44%が「海跡湖」です。
面積 | 平均水深 | 最大水深 | 塩分濃度 | |
宍道湖 |
79.1 | 4.5m |
6.0m | 約4% |
中 海 | 86.2 | 5.4m | 17.1m | 約10% |