島根県宍道湖から漁師直送! 新鮮で大きなヤマトしじみをお届けします。

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Dr.中村のしじみ講座 しじみの詳しいお話

宍道湖のしじみ漁業1

1.シジミは湖沼における最も重要な水産生物
河川湖沼ではアユをはじめウナギやコイなどいろいろな魚が漁獲されますが、その総漁獲量は40,333トンですが、そのなかで最もたくさん漁獲されるのはアユやウナギではなく、ヤマトシジミの16,234トン、全体の40.2%も獲れています(図1)。
また全国のヤマトシジミの総漁獲量は16,235トンですが、そのうちなんと7,400トン全ての漁獲量の45.6%ものヤマトシジミが宍道湖で漁獲されています(図2)。
また宍道湖の総漁獲量の94.5%がヤマトシジミです。
この様にヤマトシジミは湖沼漁業生物としては別格の位置を占めています。
宍道湖漁業ではこれ以上なく大切なものであり、万が一ヤマトシジミがいなくなれば宍道湖の漁業は消滅すると思います。

2.漁獲量の推移と価格
昭和45年には約5.5万トンあった漁獲量も年々減少を続け、平成16年には約1.6万トンにまで激減してしまいました。
この原因は河川における河口堰、汽水湖の淡水化、湖の富栄養化の進行など人為的改変によるものと思われます。
宍道湖においては最近は減少傾向が食い止められていますが、他の河川や湖沼のようにならないために汽水湖としての自然環境保全に努めなければならないと思われます。
漁獲量が年々に減少するのに反比例して価格は急上昇し続けてきました。
昭和40年当時は約5万トン漁獲されていた時は、なんと驚くほど安く1kg当り10~20円でした。
当時「シジミは採っても採っても沸いてくるといわれ、船が沈むほど採った。しかしシジミは安くてあまり儲けにはならなかった。」と古い漁師さんが良く話されます。
他の水産物の価格が低迷している中で、シジミの価格の上昇の一方です。
これは漁獲量の減少と特にシジミの持っている健康食品としての価値が評価され、需要の増大によるものだと思われます。

sijimiguraf.gif(図1)

sijimiguraf1.gif(図2)









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