島根県宍道湖から漁師直送! 新鮮で大きなヤマトしじみをお届けします。

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Dr.中村のしじみ講座 しじみの詳しいお話

やまとしじみの生息環境

あらゆる生物の生活は、多くの環境要因に適応して生きていくことであり、適応できる生物のみが、その環境の中で自らの位置を獲得していきます。
宍道湖ではやまとしじみが現状の環境の中で最も良く適応して、最も大きな位置を占めている生物です。
それゆえに、宍道湖においてやまとしじみがその環境とどんな関係を持ちながら生きているのかを知ることが、シジミ資源の保護や増大の対策を考えるうえで最も重要なことです。
私は長年、やまとしじみとその環境について調査や研究を行ってきました。1982年には、図のように宍道湖において248地点もの調査地点をとり、水質・底質・底生生物等の総合的な調査を行ないました。
その調査を基盤として、その後も調査を重ね、やまとしじみと環境との関係が少しづつ明らかにされました。
宍道湖には約3~8万tの大量のやまとしじみが生息しています。
宍道湖においてやまとしじみが生息する環境は水深約4m以浅、溶存酸素飽和度約50%以上、泥含有率約90%未満でありました。
また、やまとしじみが1㎡あたり1000個体以上生息していた好適な生息環境は、3.5m以浅、酸素飽和度80%以上、泥含有率10%以下でした。
宍道湖においてやまとしじみの生息を制限する環境要因はいろいろありますが、その後の調査によって底質の泥含有量と底層水の溶存酸素量減少が、最も大きな要因であることがわかりました。
宍道湖で時おり発生するやまとしじみ大量へい死の原因も、底層水の貧酸素化が大きな原因のひとつだと思われます。
また、宍道湖やまとしじみの再生産にとって最も重要な環境要因が塩分濃度であることは先週述べた通りです。
したがって宍道湖のやまとしじみ資源の保護・増大のためには貧酸素水対策と底質のヘドロ対策、そして現状の塩分濃度の維持が最も重要だと思います。

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